【現役俳優が教える!】ミュージカル俳優に向いてる人の特徴4選

ミュージカル

「私はミュージカルに出てみたいけど、向いてるのかな?」と不安に感じる方もいるかと思います。

そんな方のために、今回は20年以上ミュージカルを中心に俳優業をやっている現役のミュージカル俳優が「ミュージカル俳優に向いてる人の特徴4選」をご紹介いたします。

人を喜ばすのが好きな人

まずは「人を喜ばすのが好きな人」です。

これが好きな人は、舞台の最後カーテンコールでお客様の笑顔を見て達成感や喜びを感じる人です。

天性のエンターテイナーです。

私は幼少期の頃からこの「人を喜ばすのが好き」で、幼稚園などのお遊戯会で練習した出し物を両親の前で披露し、両親の喜んだ顔を見るのが大好きでした。

今でもカーテンコールでお客様が笑顔で拍手している姿を舞台から見ると、とても幸せです。

また私のような経験がなかったり、「舞台に出たことないから『人を喜ばすのが好き』かわからない」という人でも「自分がアクションを起こし友達が楽しんでくれた!」などで喜びを感じる人は、ミュージカルや舞台俳優に向いているなと思います。

これは余談ですが、「人を喜ばすのが好き」な人にとって、「人を喜んでもらって嬉しい気持ちになるのは当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、意外にもそういう人ばかりではないこと、当たり前ではないことをを覚えておきましょう。

「人を喜ばすのが好き」は、素晴らしい才能です。

体を動かすのが好きな人

続いて「体を動かすのが好きな人」です。

小さい頃から、お絵かきや読書よりも、友達とかけっこしたりドッチボール、公園で遊ぶ、体育の授業が好きという人がこのタイプ。

私も、実は小学生まで授業中にじっと座っていられないタイプで、今では禁止行為かもしれませんが、よく先生に怒られ、廊下に立たされていました。

日本の教育的に、落ち着いていられない生徒=悪い生徒 と、ネガティブな印象がありますが、私はネガティブなことではなく、才能の原石がそこに眠っていると思います。

ミュージカルや舞台じゃなくても、小さい頃から「体を動かすことが好きな人」は、デスクワークよりも何か体を動かしながらできる仕事に就いた方が良いのではないかなと思います。

人前で表現するのが好きな人

続いては「人前で表現するのが好きな人」です。

これはまさしく誰が見ても「当たり前じゃん!」と思うかもしれません。

しかし、ここで言いたいのは「好き=やりたい、やってみたい!」とポジティブな気持ちだけではないということ。

人前に出るのが「緊張する」「怖い」と不安を感じている人も、人前で表現するのが好きな可能性があります。

例えば、あなたは絵を描くのが怖いと思いますか?

もしこの時に「絵を描くのが怖い」と思う場合は、

  • 人に批判されたらどうしよう
  • 身近な人に反対されたらどうしよう

と、何かしらの想像をし不安を感じているから。

私は「絵描きになりたい」「絵を描いてみたい」とは全く思わないので、絵を描くことが怖いとは思いません。

つまり、「怖い」「緊張する」などのネガティブな感情が出る人も人前で表現することに才能を持っている可能性があります。

ちなみに、私の周りでも「「歌」は好きだけど、人前では全く緊張しないんだよね」という友人がいて、その人は最終的に教えることの方が好きみたいで音楽の先生になりました。

【番外編】舞台を観た時に「やってみたい!」と思うかどうか

最後は、おまけで『舞台を観た時に「やってみたい!」と思うかどうか』でミュージカル、舞台俳優に向いてるか決まるかなと思います。

「当たり前じゃん!」と思うかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。私が舞台作品に携わっている時に仲よかった舞台スタッフさんとの話をさせてください。

ある日、その舞台スタッフさん(Sさん)と本番帰りに二人で食事をしに行ったことがありました。

食事をしている最中、ふと「なぜ、舞台スタッフの道へ進んだのか」と私は気になり、聞いてみました。

私「そういえば、なんでSさんは舞台スタッフになろうと思ったんですか?」

S「んー、高校の時に劇団◯季のあるミュージカルにハマったんだよね。その時に、この舞台を支える仕事がしたいと思ったんだよね。」

私「えっ?舞台を観て、「出たい!」じゃなくて裏方として「支えたい!」って思ったんですか?」

S「そう。それから舞台スタッフになるための大学に進んだ」

私は驚きでした。私自身、舞台を観て「出たい!」と思った人間で、目には見えてない部分、舞台でいえば舞台裏のことを想像し、「舞台を支えたい!」という発想、または欲求を掻き立てられることがあるんだと目からウロコでした。

つまり、舞台を観て「やってみたい!」は当たり前ではないということ。もちろん「やってみたい!」と思わない人もいるし、同じものを観ても「支えたい!」と思う人もいるということ。

もし、あなたが舞台を観て「やってみたい!」と一瞬でも感じたことがあるのなら、その気持ちを大切にしてほしいなと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

気をつけてほしいのは、この中でほとんど当てはまらないと思っても、「ミュージカル俳優に向いてない」と思わないことです。

何事も何かをする時に大切なのは「やってみたい」と思うかどうか。

「やってみたい」のであれば、まずは「歌やダンスを習いに行く」でも何か小さく始めてみると良いと思います。

もしミュージカルの舞台に立てなくても、歌やダンスを習ったことは決して無駄にはならないと断言できますし、それは何事にも言えることだと思います。

ミュージカルの舞台とは誰でも立てるわけではないですし、たくさんの作品や舞台に立たせていただいている私はとても幸せだと思います。

だからこそ、自分の才能を最大限に思う存分使い、たくさんの人を喜ばせていきたい!と思っています。

今回のブログを読んで、ミュージカルの世界に来たあなたといつか一緒に同じ作品に出れることを楽しみにしています。

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