こんにちは、くにみつです。
今回は「ミュージカルって何?」っていう人はもちろん、これから「ミュージカル俳優としてやっていきたい!」という人も「最低限これだけは知っておいて欲しい」という作品を、20年以上ミュージカルを中心に活動している私が紹介します。
そして今回紹介している作品は、すべて映画で観れるものなので、興味がある方は観ていただきたいなと思います。
これだけ観ておけば、「ミュージカル知ってる!」と言ってもいいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
レ・ミゼラブル
まずは『レ・ミゼラブル』。
この作品はもう世界中で愛される物語と言っても良いでしょう。
『レ・ミゼラブル』は何度か映画にもなっておりますが、2012年に公開された時は、ヒュー・ジャックマンやアン・ハサウェイなどが出演しさらに世界的に有名になりました。
日本では、2年に1回ほど東京の帝国劇場をはじめ、約半年をかけて名古屋や大阪など主要都市で公演されます。
来年2024〜25年にも再演されるそうなので、ミュージカル見たことないなという方もぜひ一度は見ていただきたい作品です。
観て絶対に後悔はしないと思います。
【東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』】https://www.tohostage.com/lesmiserables/
オペラ座の怪人
19世紀のパリ・オペラ座を舞台にした世界的に有名な作品の一つである『オペラ座の怪人』。
日本では、劇団四季で上演されている作品で、ブロードウェイをはじめ世界中でロングランとなっている作品です。
この作品の豪華なセットと衣装、そしてミュージカル界の巨匠と言われるアンドリュー・ロイド=ウェバーの壮大で豪華な音楽は、我々を一気に非日常へと誘ってくれます。
来年2024年4月から神奈川で上演されるそうで、横浜・中華街近くの劇場なのでデートのついでにぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
【劇団四季『オペラ座の怪人』】https://www.shiki.jp/applause/operaza/
コーラスライン
この作品は、ミュージカルの中心地ニューヨーク・ブロードウェイの劇場を舞台にし、ミュージカルのオーディションに参加するダンサーたちを描いたユニークな作品。
ミュージカルでは、こちらもとても有名な作品で、ミュージカル俳優さんも感情移入がしやすいのか「この作品が好き」という人が多い印象です。
ミュージカルを目指す人は必ず観ておくべき作品ですし、一般の方で「ミュージカル俳優ってどんなこと考えてるんだろう」などミュージカルに興味を持ってくださった方にオススメの作品です。
ちなみに「コーラスライン」とは、稽古時に舞台上に描く「線」を指し、コーラス担当で役名が付されないキャストたちが、ダンスなどで越えて全面へ出てはならない「線」のことを指しています…
…が、現代のミュージカルの現場では「コーラスライン」という言葉は使いませんし、少なくとも私が今まで参加した稽古では聞いたことがありません。笑
日本では劇団四季で上演されている演目で、コーラスラインの中で”I hope I get it”というナンバーがあるのですが、劇団四季の皆さんは全員このダンスを覚えさせられるそうで、皆さん踊れるらしいです。
興味がある方は、下のURL動画の0:05〜0:28までがそのダンスなので、ぜひご覧ください。
【コーラスライン動画】https://youtu.be/BHULQaDHt-w?si=Pfh0r7g-rXZD0n-d
キャッツ
続いては『キャッツ』。
「ミュージカル観たことない。」という人でも、「メモリー」という曲はどこかで耳にしたことはあるんじゃないでしょうか?
下のURL動画は英語ですが、YouTubeで色々観て私が特に好きだった「メモリー」です。
【メモリー】https://youtu.be/5cqG2eYhAZU?si=8gt4NgqBFhrcCIhb
『キャッツ』も『オペラ座の怪人』と同じ作曲家・アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲しました。
日本では劇団四季で上演されていて、『キャッツ』は劇場に入ると、自分が小さくなって繁華街の路地に迷い込んだような、小さい頃の冒険心がくすぐられるようなとてもワクワクするセットになっています。
私も、高校生の時に初めて家族で観劇しましたが、休憩中も美術館のように劇場の壁などを見て回り、とてもワクワクしたのを今でも鮮明に覚えています。
現在は、名古屋で今年2023年の12月30日まで上演されているそうです。
こちらもぜひ一度は観て、と言うか体験してほしい作品です。
【劇団四季『キャッツ』】https://www.shiki.jp/applause/cats/
RENT
『RENT』では、1989年12月24日からちょうど1年間のニューヨークのイーストヴィレッジが舞台。
ゲイやレズビアン、ヘロイン中毒、HIV感染者などの人物が登場しますが、どのキャラクターも個性豊かで、私自身も大好きな作品の一つです。
また、ミュージカルと一括りにしても色んなジャンルのミュージカルがあり、上記で紹介したミュージカルのほとんどは、どちらかといえばオペラやクラシックに近いミュージカルですが、『RENT』はロック・ミュージカルのジャンルに分類されます。
私は『RENT』の中でも”Seasons of Love”という曲が特に好きで、この曲を初めて聴いた時は「シンプルでなんて美しい曲なんだろう」と思いました。ぜひ皆さんにも聴いていただきたいです。
【”Seasons of Love”】https://youtu.be/hj7LRuusFqo?si=6JkYnz20QbZ51zVA
ミュージカル史に残る1作だと思います。
ミス・サイゴン
1970年代のベトナム戦争末期を描いた作品『ミス・サイゴン』。
上で紹介した『レ・ミゼラブル』の作曲家・クロード=ミッシェル・シェーンベルクが『レ・ミゼラブル』作曲後、新たに作曲した作品。
2幕では、舞台上に本物さながらのアメリカ軍のヘリコプターが登場するなど日本初演の頃はかなりセンセーショナルだったようで、このヘリコプターを飛ばすために帝国劇場を改装したと言われています。
また昨年2022年で日本初演から30周年を迎え『レ・ミゼラブル』と一年ごとに交互に再演され続けています。
下のURL動画は、実際にロンドンのウエスト・エンドの『ミス・サイゴン』に出演していた女優さんで、この二人の『ミス・サイゴンより”The Movie in my mind”』という曲は、格別です。
【The Movie in my mind】https://youtu.be/rQD31F5bOFc?si=L6nKCXcKepPytxKC
ウエスト・サイド・ストーリー
皆さん、この作品名もどこかで聞いたことはあるのではないしょうか。
近年では2021年にスティーブン・スピルバーグが監督、トニー・クシュナーが脚本を務め、話題になった『ウエスト・サイド・ストーリー』。
この作品の主人公・トニーの日本語吹き替えを今大変人気の宮野真守さんが担当。
この物語は、『ロミオとジュリエット』が基に作られた物語です。
日本では、劇団四季をはじめ2020年にTBS主催でSeason1〜3とキャストを変え上演されています。
ちなみにSeason1では、映画の吹き替えを担当した宮野さんが同役で出演しました。
2023年現在はどこも再演予定など見当たりませんでしたが、再演が確認でき次第ブログも更新していきたいなと思います。
2021版以外にも過去に映画になっているので、是非見てみてください。
マイ・フェア・レディ
さあ、この女優さんを知らないという方はいないのではないでしょうか。
続いては、映画でオードリー・ヘプバーンさん主演で公開させた『マイ・フェア・レディ』です。
あらすじをだいぶ荒々しく説明すると、言語学専門のある教授が、下町生まれの粗野で下品な言葉遣いのある娘を一流のレディに仕立て上げるかどうかをめぐって賭けをする物語。
日本でも数年に一度、東宝主催で帝国劇場などで上演されています。
映画でオードリーさんはその下品な言葉遣いの娘を演じるわけですが、とてもチャーミングでユニーク。
上記で説明した通り、物語は難しくなくシンプルなのでとても見やすい作品です。
この『マイ・フェア・レディ』の中でも、”On the street where you live”という曲は有名で、フランク・シナトラやナット・キング・コールをはじめたくさんの方がアレンジを変え歌っています。
下のURL動画が、ジャズテイストでオシャレなのでぜひ。
【On The Street Where You Live】https://youtu.be/SWuv38BztA8?si=ucgviMYoSOKUjM4j
サウンド・オブ・ミュージック
皆さんご存知、「ドレミの歌」や「エーデルワイス」など聞き馴染みのある曲が数多く含む『サウンド・オブ・ミュージック』。
とても心温まるミュージカルで、くにみつ(私)の母も大好きなミュージカルです。
日本では劇団四季が上演していて、子供もたくさん出てくるミュージカルなので、親子で楽しめるミュージカルじゃないかなと思います。
映画は、1965年に公開されジュリー・アンドリュースが主演を務めました。
下のURL動画は、主演のジュリー・アンドリュースさんがNHKホールでオーケストラ共に演奏しているのを見つけたので、載せておきます。
とても優しく趣のある美しい歌声です。
【エーデルワイス】https://youtu.be/lwAfGWhr0Qg?si=tUS1HbomSK2-RQgg
ジーザス・クライスト・スーパースター
最後は『ジーザス・クライスト・スーパースター』。
この作品は、聖書を題材にイエス・キリストの最後の7日間を描いた、台詞のない音楽と歌曲のみで物語が進行するミュージカル。
上で紹介した『RENT』と同じロック・ミュージカルで、作曲は先ほど何度も出てきているアンドリュー・ロイド=ウェバー。
ロイド=ウェバーはすごいですね。クラシックからロックまで作曲できて、まさに天才です。
この作品は、エルサレム版というジャポネスク版という演出の違う版が存在し、劇団四季で2023年7月までジャポネスク版を、2024年4月からエルサレム版を上演するそうです。
【エルサレム版 劇団四季より】
【ジャポネスク版 劇団四季より】
作中に、「最後の晩餐」後に死を覚悟したジーザスが、父なる神に対し自らの苦悩を語りかけるナンバー”Gethsemane”という難曲がありますが、Michel K leeさんという韓国人の方が素晴らしいので、是非聞いていただきたいと思います。
【Gethsemane】https://youtu.be/u4SobcNflRE?si=zXg8H4TK9y8p6ykt
まとめ
いかがだったでしょうか?
一括りにミュージカルといっても、様々なジャンル、色んな物語があります。
今回は「これだけは是非観てほしい」というミュージカルを厳選に厳選しました。本当はまだ紹介したい観てほしい作品がたくさんあります。
そして、今回紹介した作品は、すべてNetflixやアマプラ、DVD、ブルーレイなどでも視聴可能なので、是非お時間あるときに見ていただきたいなと思います。
20年以上ミュージカルに携わっている私だからこそできる、ミュージカルをこれからも色んなパターンで紹介できると思うので、是非楽しみにしていただきたいと思います。
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