ミュージカルの舞台ってどうやったら立てるの?
ミュージカルを目指す人間であれば一度は考えたことがあると思います。
今回は、ミュージカルの作品に10作品 以上参加してきた私が『ミュージカルの舞台に立つにはどうしたら良いのか?』を徹底的に解説していきます。
まずは事務所に入ろう
ミュージカルに出演するためには、まずオーディションの情報を手に入れなければなりません。
では、オーディション情報はどこで手に入るのか?
はい、芸能事務所です。
ミュージカルが好きな人であれば、よくご存知『レ・ミゼラブル』は一般公募がありますが、
それ以外のホリプロさんや梅田芸術劇場さん、松竹芸能さんなどが主催・制作のオーディションは
芸能事務所にしかオーディション情報が来ません。
なので、まずは芸能事務所に入ることをオススメします。
事務所選び方&入り方
じゃあ、事務所はどこに入ったらいいの?
もし、あなたが「私は映像には全く興味がない。ミュージカルや舞台俳優としてやっていくんだ!」
というのであれば、ミュージカルや舞台に特化した事務所に履歴書や音源などを送ると良いでしょう。
しかし、「映像にも興味があってやってみたいな」とか「ディズニーにも興味があるな」という場合は、所属俳優のプロフィールなど確認するのも良いでしょう。
ただし!事務所を受けるのも、オーディション。
あなたが事務所を選ぶ側ではなく、事務所があなたを選ぶ側。
紹介してくれる方や伝手がないのであれば、どんどん色んな事務所に音源や履歴書を送りましょう。
事務所によって「履歴書やCD音源など送ってください。」と書いてるところもあれば、
何も書いてないところもあります。
書いてないところでも送ってもいいと思います。
また、事務所で『タレントオーディション』などがあればそれを受けるのも良いでしょう。
ミュージカル向けの事務所
【事務所の選び方】でも言いましたが、人に長所・短所、個性があるように事務所にも
- 映像に強い事務所
- ミュージカルに強い事務所
- テーマパークに強い事務所
など、様々な個性があります。
下記にはミュージカルに強い事務所のURLを記載しました。
他にも気になった俳優さんのプロフィールを調べれば所属事務所の名前も出てくるので、色々調べてみると面白いと思います。
なぜ、ミュージカルのオーディションは一般公募しないのか?
先ほど『レ・ミゼラブル』は一般公募していますが…。
と話しましたが、なぜ他の作品も一般公募しないのでしょうか?
それは、個人の責任を取れないからです。
どういうことかと言うと、万が一「俳優が稽古や本番に来なくなってしまった。」となり、連絡も取れない場合にどうすることもできなくなってしまう。
なので、事務所の所属俳優であれば、最終的にそういったことがあっても事務所が責任を取ってくれる。信頼の担保になります。
その他にもスケジュール管理やギャランティの交渉など、俳優本人がやるよりも事務所が間にいることで円滑に進むことが多々あります。
あとは、一般公募しなくてもいくつかの事務所に連絡すれば俳優が集まるので、わざわざ一般公募する必要もないのです。
ミュージカルにはフリーの俳優もいる!?
先ほどから「事務所には入った方がいい」と言ってきましたが、ミュージカルではフリーランスの俳優なのにオーディション情報をもらえて、色んな作品に出演している方もいます。
「じゃあ、今まで言ってた事務所に入らないと出れないっていうのは嘘じゃないか!!」
という声が聞こえてきそうですが、ちゃんと説明させてください。
フリーでも出演できている俳優。
彼らは、すでに信頼と実績がある上でフリーとしてやっていけているのです。
彼らと話していると、ほとんどの俳優がフリーになる前は事務所に所属し様々な作品に出演しています。
彼らは事務所に所属しながら、俳優として社会人としてキャリアと業界で人脈を作り、そして本人のタイミングで事務所を辞め、フリーとしても活動していきます。
なので、作品に出ながら制作さんやプロデューサーさんに雑談がてら
「次、何かオーディションや仕事ないですかね?」
と営業している俳優さんをたまに見かけます。
でも、これができるのはこの方もキャリアを積んできて、プロデューサーとも顔見知りになっているからで
ミュージカルに出演したばかりで実績もない20代の俳優がいうのは、なかなか難しいかなと思います。
最近では、共演したことある俳優が30代前半で「フリーとして活動していきます!」とSNSなどでの投稿を見かけますが、
私の肌感では、「やはりフリーになると帝国劇場や日生劇場などの大きな劇場での出演は少なくなるな」という感覚があります。
やはりフリーとして続けていくには、俳優としての魅力はもちろん人としても
「この人とまたお仕事したいな」
と思ってもらえなければなかなかフリーで事務所にいる時と同じように活動するのは、難しいのかなと思います。
ちなみに私は事務所に所属していて、年に10〜15本ほど事務所から連絡をいただいたり、またありがたいことにオーディションが終わっているものでも、過去にご一緒させていただいた演出家さんやプロデューサーさんから推薦で個人的にオーディションをいただいたりオーディション免除なんてことも、稀にあります。
まとめ
『レ・ミゼラブル』などの舞台を観にいくと、目の前の舞台に立っている俳優が近くにいるのに遠く感じ
「どうやったらあの方々と同じ舞台に立てるんだろう?」
と思うと思い、ミュージカルの世界に行く方法がわからない方々のために今回のブログを書きました。
私もあなたと同じ、学生時代に悩んでいた一人です。
また、事務所に履歴書や音源を送っても何も返事が返ってこないことも多々あります。
これはオーディションを受ける時も同じですが、大切なことは落ちても一喜一憂しないこと。
私も10以上の作品に出演してきましたが、初めの頃は落ちる度に自分自身を全否定されたような、「舞台向いてないんじゃないか」と落ち込んでいました。
でも全くそんなことなくて、オーディションは「10回受けて1回受かれば御の字」。
傲慢なってはいけませんが、
「自分の魅力に気づかなかったな」「自分を入れないなんて損したな」
とそのくらいの気持ちでいたらいいのです。
あなたが望み目指せばミュージカルの舞台に必ず立てます。
これを読んでくださっているあなたとミュージカルの舞台でお会いできることを楽しみにしています。
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