毎日の仕事にプライベートにやることがたくさんあり、心身共に疲れることありますよね?
今回は、肉体的にも精神的にも疲労が溜まりやすい舞台(ミュージカル)を中心に20年以上俳優として活動している私が、自分の体で試してみて心身共に疲労が回復した方法について紹介します。
肉体的疲労回復法
ミュージカルの舞台は1公演およそ2時間半〜3時間あり、それを約1ヶ月続け週に4回ほど昼と夜の公演もあります。
もちろん人に注目されるお仕事なので緊張の中、踊ったり歌ったりお芝居をして基本立ち仕事の職業です。
場合によっては、男性も女性役をしヒールの高い靴やシークレットブーツなども履いたりと自分が思っている以上に疲労が蓄積しやすい仕事です。
そんな仕事を約1ヶ月間ケガなく続けるために試して効果があった『肉体的疲労回復法』について紹介します。
① アイシング
まずは『アイシング』という方法をご紹介します。
これをやると次の日の朝、足がスッキリして軽くなります。『アイシング』の方法は以下の順番で行ってみてください。
アイシング方法
- バケツに氷水を準備する。この時氷は保冷剤でもOK。バケツはひざ下まであるものがオススメ。
- バケツに足を入れて冷やす。我慢できなくなるまでつけたら足をバケツから出す。
- 足の冷えが落ち着いてきたら、またバケツに足を入れ冷やす。
- 2〜3を3往復ほど繰り返す。
さらにオススメ:2の後に湯船などお湯で足を温め、再度バケツに足を入れるとより効果的です!
以上、4つのステップをすることで次の日の朝、足のむくみが軽減しとても楽になります。
注意点としては、足を冷やすの足首など関節が硬くなるので終わった後しっかりストレッチをしほぐしてあげてください。
男性であればビジネスシューズ、特に女性は普段からヒールを履き長い時間通勤電車で立ち続けると足が疲れますよね。
仕事から帰ってくると膝から下がパンパンに浮腫み少し熱を持ってる感じもして「足疲れてたな」と思うことがあると思います。
私自身も普段から硬い床の舞台上で踊ったり、時には女性役でヒールを履き踊り続けたこともあるので(8cmほどのヒールで踊り続けたこともあります。)、その感じがよくわかります。
余談ですが、以前共演した俳優さんは湯船に氷水をはり全身アイシングしていたこともありました。
ということで、ぜひ『アイシング』試してみてください。
② サウナに入る
2つ目は、『サウナに入る』です。
サウナに入るとその日はよく眠れ、また次の日の朝目覚めもよくスッキリしています。
私がオススメするサウナの入り方は以下の通りです。
サウナの入り方
- サウナに7分間入る→水風呂に30秒浸かる→体を拭き2〜3分ほど休憩
- サウナに10〜12分入る→水風呂に30秒〜1分浸かる→5分ほど休憩
- 2をもう一度繰り返す
ポイント!
- 休憩中に水分補給をすること。
- 体調に合わせて、サウナ・水風呂・休憩の時間や回数は自由に変更。
- 休憩中は、できれば外気に触れ横になれるとなお良い。
サウナが疲労回復に良いのは、皆さんよくご存知だと思います。
私も稽古の帰りや昼公演出演のみの日、休演日などはよくサウナに行きリフレッシュしています。
ちなみに、サウナ後のカレーは最高です!
③ マッサージに行く
3つ目は、『マッサージに行く』です。
マッサージも体がほぐれ、疲労回復に良いのは皆さんよくご存知だと思います。
私の場合は、20歳の時に歌の恩師から教えていただいた中国整体の先生にかれこれ10年以上お世話になっています。
マッサージは整体師さんとの相性もあるので「ここが先生が良い!」と断定的に言えませんが、ぜひ周りの方でマッサージに行ってる方や自分に合う整体師さんを見つけると良いと思います。
自分と相性の良い先生がいるだけで「体の不調がある時、そこに行けば楽にしてくれる」という場所があるだけで、精神的にもとても楽になります。
注意点としては、どんなに上手な先生でも初めての場合あなたの体に初めて触れるので次の日にもみ返しが来る場合があるので、次の日はお休みだったりオフの前日に施術してもらうことをオススメします。
ちなみに、私は先生と長い付き合いなので仕事の悩みや相談をしたり、舞台がある時は観に来てくれたりととても仲良しで心の支えにもなってくださる先生です。
あなたの大切な体を預ける先生です。ぜひ皆さんもそういう先生を見つけてください。
④ ストレッチをする
4つ目は、『ストレッチをする』です。
舞台俳優、特に我々踊るミュージカル俳優にとってストレッチは必須です。
ストレッチは、準備運動はもちろんクールダウン、マッサージに行けない時の代わりにもなるのでとても万能で、睡眠の質も向上します。
また筋力が少ない人は、ストレッチをするだけで筋肉痛になったりするので筋トレの面でも良いと思います。
私にとっては仕事の一環なのですでに習慣化担っているのですが、ストレッチはなかなか習慣化するのが難しいですよね。
そんな方は、『ヨガ』に通うのもよいでしょう。
ヨガ教室で友達を作ったり、お金をかけたりする(サンクコスト)のが長く続けるコツです。
体が固い人ほどオススメします。
精神的疲労回復法
それでは続いて、精神的な疲労回復方法です。
我々の職業は、人に注目される職業。どんなに好きな仕事とはいえ、主演級になればなるほど人に見られる緊張感やプレッシャー、精神的ストレスがかかります。
むしろ好きな仕事だからこそ、精神的な負担がかかると言ってもよいかもしれません。
そんな中で日々仕事を20年以上続けている私の『精神的疲労回復法』をご紹介します。
① 読書をする
まず1つ目は『読書をする』です。
イギリスのサセックス大学の研究によると、読書をする人は、しない人に比べて『ストレスが68%も低下する』という結果が出ているそうです。
またアメリカのミネソタ大学の研究では、『1日30分、誰にも邪魔されない静かな場所で本を読む時間を確保すること』を推奨しているそうです。
ここで「読書苦手なんだよな」という声も聞こえてきそうですが、そんな方に朗報です。
読書と言っても、雑誌や漫画などでもOKです。とにかく活字を「ゆっくり読むこと」が大切です。
この「ゆっくり読む」というのがポイントで、速読ではなくしっかり活字を追ってゆっくり読んでください。
そして、最近はkindleなどのタブレット端末や携帯でも読めますが、紙媒体で読むことを強くオススメします。
特に携帯はブルーライトがあるため、例えば寝る前なんかに読むと睡眠の質が下がるので逆効果になります。
私は温かいお茶やミルクを飲みながら『読書をする』のが好きです。
メンタルがとても落ち着くので寝る前に「なんだか頭がざわつくな」など感じる方は、読書をしてみてください。
② 瞑想
2つ目は『瞑想』です。
『瞑想』は気持ちを落ち着かせたい時はもちろん、集中したい時や私の場合であればこれから舞台に出る時などにも使います。
『瞑想』にもさまざまな方法がありますが、私がよくやるのが『マインドフルネス』という方法です。
また座ってできない時は、立った状態で自分が静かな海に揺れる海草になった気分で行ったりします。
その時のポイントは、
- 足を肩幅よりちょっと広めに立つ
- 膝や腰、肩や肘など関節は柔らかく本当に海草になったつもりで前後左右にゆっくり揺れる。
- 目を閉じ口は半開きで、風や呼吸、周りの静かな音などをただただ感じる。
です。
これを1分続けるだけでも気持ちが落ち着き、すごく楽になります。
私の場合は3分以上やってることが多く慣れれば時間は決めずやっています。
③ 自然に触れる
3つ目は『自然に触れる』です。
私は森林を見ながら歩いたり、休みの日は新宿御苑や代々木公園のベンチで一人お茶をしたりお弁当を食べたりしています。
一人で自然に触れることで、心が落ち着き頭の中の雑念が消えていきます。
共演者の方で、「自分は疲れた時は海を見に行く」と仰っていた方もいました。
『自然に触れる』という意味では、海も自然なので波音を聞きながらも良いなと思います。
④ 音楽を聴く
4つ目は『音楽を聴く』です。
私は普段からミュージカルに出演しているので音楽を聴いていますが、自分の仕事関係とは全く関係のない音楽を聴くようにしています。
ポイントとしては、
- 好きな音楽を聴く(私の場合はクラシックをよく聴きます)
- 言葉がない音楽を聴く(言葉があるとそちらに気をとられてしますから)
- イヤホンではなく、ステレオで空気に流して聴く
です。
私の場合は仕事上、音楽に触れていることが多いので、自分のオンオフの区別をはっきりさせる意味でもあえてジャンルの違う音楽を聴くようにしています。
個人的には、『イヤホンではなく、ステレオで空気に流して聴く』ことで、イヤホンよりも気持ちが落ち着くなと感じています。
さらに可能であれば、生で音楽を聴ける(音楽鑑賞)とよりストレスが減少するそうです。
まとめ
今回は20年以上俳優として活動している私が、自分の体で試してみて心身共に疲労が回復した方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
あなたも毎日生活していて、仕事でもプライベートでも多かれ少なかれ疲労を感じることがあると思います。
私も30代になってから10代や20代の時よりも疲労を感じることが多くなりました。
皆さんにもそれぞれ疲労回復方法があるかと思いますが、ぜひ参考になれば嬉しいです。
また今回紹介した方法は、あくまで私が試してみて効果があった方法なので、心臓の弱い方などは医師にご相談などしてから行うようにしてください。
あなたの生活が少しでも快適に過ごせることを心から願っています。
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